大地震は満月か新月の前後に起きやすい!?
東京大学の研究チームが、40年に亘るデータから世界各地で発生した地震を徹底的に分析したところ、マグニチュード5.5以上の大地震が発生した時期と大潮になる時期の間に因果関係があるということが、学術雑誌「Nature Geoscience」に掲載された研究論文によって示されました。
大潮とは、太陽・地球・月が一直線に並ぶタイミング、つまり月に2回起きる現象で、太陽や月から受ける引力や遠心力の方向が重なり合うため、満潮と干潮の差が最も大きくなるのです。
東京大学の調査によると、2004年のスマトラ島沖地震、2011年の東日本大震災など、いずれもマグニチュード8.8を超える大地震が満月または新月の前後に発生していることが判明しています。
大潮の時期には、海底の地殻プレートへ潮汐による多大な力が加わり、また、太陽や月からの引力も合わさって大地震の引きがねに繋がりやすいのではないかという仮説が考えられています。
潮位の差が、海底ではいったいどのぐらいの力の差になっているのか?それが、どのようなメカニズムで地震発生に繋がっていくのか?ということについては、今後の研究成果を待つしかありませんが、もし本当だとすれば大変な発見ですね。
既にアメリカでも同様の発見が!
今回の発表より以前に、アメリカ地質調査所は、アメリカ西部のサンアンドレアス断層で生じた深部低周波地震が太陽や月の引力の影響を受ける時期に増えるという調査結果を発表しており、東京大学の研究と同じ理屈が想定されます。
地震という自然現象には、おそらくさまざまな要因が複合的な絡み合い関連しあって発生しているのだと思いますが、その要因の一つとして今回、東京大学の研究チームが発表した大潮の時期に引き起こされる力が関係しているという可能性があるということです。
今後のさらなる研究成果に期待したいところです。
今こそ地震に対する備えを!
今、日本では多くの研究者たちが必死になって大地震の発生を少しでも早く予知して被害を最小限に留めることができるように・・・と奮闘しています。彼らの警告は真摯に受け止めて、当たり外れを問題にするのではなく、国民一人ひとりが防災に対する意識を高くもって、いざという災害時に備えることが寛容です。
彼らの研究を無駄にしないためにも、そして、私たち一人ひとりが命を大切にして生き抜くためにも!
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