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統計学で地震予知ができる日は近い!?尾形良彦ってどんな人?

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統計学で地震予知ができる

2016年9月11日に放送されたNHKスペシャルでは、巨大地震の予知に取り組んでいる研究者たちの最前線の様子が生々しく放送されました。東北大学の遠田晋次氏が打ち出した仮説は、「地震は連鎖する」「地震によるひずみとその後に起きた小さな地震の積み重ねで次の新たな地震の火種ができる」というもので、実際に今年4月に起きた熊本地震はこの仮説に基づけば予知することができたそうです。
また、南海トラフ地震の予知への取り組みでは、海底の小さな振動を計測してプレートがゆっくりズレ動く「スロースリップ」を監視する取組みがスタートしています。スロースリープは、次の巨大地震に向けた準備的な地殻活動で、実際に、東日本大震災が発生する前にも宮城県沖の海底でこのスロースリップが観測されているんです。

こんなさまざまな地震予知の取り組みの中で、ちょっと毛色の変わった手法で地震予知に取り組んでいる研究者が紹介されました。その人が、統計学者で統計数理研究所の名誉教授の尾形良彦氏です。

尾形良彦氏ってどんな人?

尾形良彦氏は、統計学を一筋に歩んできた方で、研究テーマは「統計地震学」「点過程の統計解析」「ベイズモデルとその応用」「地震の確率予報精度向上のためのハイブリッドモデリング」といったものです。なんだか、難しそうなテーマですね。

実は、尾形良彦氏は、地震の分野では世界的に知られる著名な研究者なんです。
彼が、1980年代に発表した地震活動の特徴を見るETAS(イータス)モデルは、世界各国で使用されており、その論文引用は250本と記録的な数を誇っています。地震国である日本で蓄積された膨大なデータを生かした彼の研究活動は、大地震を起こす地下の断層がご近所同士で会話し、連発地震につながるという衝撃的な事実を示しています。統計学から地震学へのアプローチは、今では世界規模の地震予測活動に広がっています。

尾形良彦氏が、統計学の研究対象を地震予知としたきっかけというか理由は、たまたま、公開されている地震データが山ほどあったからだそうです。けっこう単純な理由なんですね。
そして、事故などが起きる危険度の変化をみる「点過程」の理論を地震予知に応用するという発想を打ち出しました。その考え方は、今でも、気象庁やアメリカで余震の確率予測に使われているそうです。

尾形良彦氏が世界的に有名になったのは、彼が発表したETASモデルです。
このモデルを地震のデータにあてはめると、その地震の活動変化を検出して、異常性の有意性を測ることができるという凄いモデルです。このモデルは、地震活動の標準モデルとして国際的に受け入れられ、広く使われているんです。

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近い将来「地震予報」が始まるかも!?

NHKスペシャルでは、尾形良彦氏が作成した地震が発生する確率の高さを色で示した地図が登場しました。まだ、未公表だという説明がされていましたが、最近の震度4~5クラスの中規模の地震の大半が彼の地図で示された赤い部分(地震の発生確率の高いエリア)と重なっていることに衝撃を覚えました。天気予報の地震版のようなイメージです。
実は、アメリカの西海岸の地域では地震が多く、既に地震予報のような情報が公表されているらしいのです。
日本でも、ひょっとしたら近い将来、地震予報といった情報が好評される日が来るかもしれません。

多くの研究者の努力で、地震予知がより精度の高いものとなってくれば、あとはその情報を受け取った私たちがいかに防災に有効活用するかということが大切になってきます。
少しでも被害を少なく、一人でも多くの人命が助かるように・・・この研究成果を活用していきたいものです。

今こそ地震に対する備えを!

今、日本では多くの研究者たちが必死になって大地震の発生を少しでも早く予知して被害を最小限に留めることができるように・・・と奮闘しています。彼らの警告は真摯に受け止めて、当たり外れを問題にするのではなく、国民一人ひとりが防災に対する意識を高くもって、いざという災害時に備えることが寛容です。

彼らの研究を無駄にしないためにも、そして、私たち一人ひとりが命を大切にして生き抜くためにも!

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