基礎知識

サイレント津波とは?その脅威と発生メカニズムは?

サイレント津波とは?

サイレント津波」とは、これまでの地震の際に引き起こされる津波が発生するメカニズムとは別のメカニズムで発生する津波のことを言います。2020年3月7日に放送されたNHKスペシャルで、日本の津波研究の第一人者である東北大学・今村文彦教授が解明した新たなメカニズムにより発生する津波のことなんです。

この「サイレント津波」について知っておくことは、防災の観点からはとても大事なことです。地震の揺れの大きさがたいしたことがなくても、想定外の大きな津波が押し寄せてくるリスクをはらんでいるからです。津波に対する警戒は、決して油断してはいけないということを肝に銘じておく必要があるのです。

その津波の発生のメカニズムとは・・・。

サイレント津波の発生メカニズム

これまで考えられてきた地震発生時の津波発生メカニズムは、海洋プレートが沈み込んでいく過程で陸地のプレートに歪みが蓄積し、歪みが限界に達した時に陸地のプレートが跳ね上がって大きな水圧がかかり津波が発生するというものでした。この考え方では、地震の揺れに比例した大きさの津波が発生することから、これまでは地震の揺れの大きさから津波の高さを推定していました。

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しかし、東日本大震災では岩手県北部沿岸に地震の揺れからは説明できない巨大津波が発生し、甚大な被害をもたらしました。その結果、多くの人命が失われたのです。そして、震災から約9年。ようやくその謎を解明したのが、東北大学の今村文彦教授です。

今村教授の説明によると、サイレント津波の発生メカニズムは2つあると考えられています。ひとつは、地震発生後にプレートがゆっくりとズレ動くことによって発生する津波です。1896年に起きた明治三陸津波は震度3前後の地震にもかかわらず10mもの大きな津波が発生しました。そのメカニズムが、このゆっくりとしたプレートの動きにあったと考えられます。そして、もうひとつのメカニズムは海底の傾斜地において地すべりが発生したことにより生ずる津波です。海底の地すべりでは地震の揺れは起きませんが、水圧がかかって津波を引き起こすのです。

今村教授は、東日本大震災の時の岩手県北部沿岸で起きた巨大津波は、この二つのメカニズムが複合して発生したものではないかと見ています。

サイレント津波の脅威と教訓

岩手県宮古市田老地区には、過去の津波被害の経験から高さ10mの防潮堤が築かれていました。そして、東日本大震災が発生した直後には「3mの津波予想」の放送が流れたのです。つまり、10mの防潮堤で守られている地区に3mの津波が来るという警戒情報だったわけですから、その時は誰もが大丈夫だろうと思ったことでしょう。実際、最初に到達した津波は小さな津波でした。

しかし、その3分後には、突然、巨大津波が押し寄せて防潮堤を軽々と越えてきたのです。その津波は、最終的には約40mの高さまで到達したそうですから、当初の想定された3mの10倍以上に匹敵する、まさに「巨大津波」だったのです。

このことから言える教訓は、『地震の揺れが小さいからと言って津波に対する警戒を怠ってはいけない』ということです。また、防潮堤はそれより低い津波には効果はあるのですが、ひと度防潮堤を越えると津波は破壊力を増して襲いかかってくるリスクがあると指摘されています。

そして、このサイレント津波は東北沖だけではなく、東京湾や大阪湾でも起こる可能性があると指摘されています。日本全国の沿岸の海底には何千ヶ所という数多くの地すべりの痕跡が見られるのだそうです。

津波警報への新たな取り組み

現在、津波警報への新たな取り組みが進められています。これまでは、地震の大きさから津波の高さを想定していましたが、今後は海底に水圧計を設置して津波を直接観測する方法がとられるようになる予定です。また、海岸に津波海洋レーダーを設置して津波の発生を観測するという取り組みも進められています。

気象庁による津波予測の仕組み

津波の多くは地震による海底の地殻変動によって発生します。このため、津波を予測するには、最初に、地震の位置と規模を求めます。 次に、地震の位置と規模から推定される津波の高さと到達時刻を、「津波予報データベース」から検索し、それによって得られた津波の予測結果を用いて、警報・注意報を発表しています。なお、気象庁では新たな観測・予測技術の開発・導入やより良い情報の伝え方の検討などを行い、津波警報・注意報の改善に取り組んでいます。

※さらに詳しい内容を知りたい方は、気象庁ホームページを御参照ください。

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[参考1]NHKスペシャル「東日本大震災 40m巨大津波の謎に迫る」

放 送 2020年3月7日(土)午後9時〜[NHK総合]
再放送 2020年3月12日(木)午前0時55分〜[NHK総合]

東日本大震災から9年。あの日、何が起きていたのか。巨大津波が各地を襲いましたが、中でも約40mと突出して遡上高が高いのが岩手県宮古市とその周辺です。今回発掘した映像には高台に逃げた被災者に、巨大津波が襲いかかる様子が克明に記録されていました。住民は「高台に逃げても逃げても津波が追いかけてきた」と証言します。40mの津波が町を飲み込むまでは、わずか数分。高さ10mの防潮堤を乗り越え、急速に速さと破壊力を増す“射流”と呼ばれる現象も映像に記録されていました。

なぜ局所的に宮古市に巨大な津波が襲ったのか。地震動から津波高を予測する従来のシステムでは、予測困難なことも分かってきました。東北沖で地震動を伴わない海底の動きがあり、津波が増幅していた可能性が浮かび上がったのです。“サイレント津波”と呼ばれる現象で、最新研究では東京湾や大阪湾などでも発生する恐れがあります。従来の想定を超える高さの津波に襲われたり、到達時間が大幅に早まったりする危険性があるのです。あの日の映像を徹底的に紐解き、新たなリスクにどう備えるか、最前線に迫ります。

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