東京都や23区では、帰宅困難者向けの各種対策が講じられたり避難所が指定されているところがあります。東京都・23区内へ通勤・通学されている方は、事前に確認しておきましょう。
目次
帰宅困難者の心構え
帰宅困難者の心得10ヶ条
東京には、他県から毎日多くの通勤・通学・買い物客が流入し、滞在しています。災害により交通機能が停止した場合、大きな社会的混乱が予測されます。特に徒歩での帰宅が困難な帰宅困難者と呼ばれる人々が517万人発生すると予測されています。
- あわてず騒がず、状況確認
- 携帯ラジオをポケットに
- 作っておこう帰宅地図(東京都防災マップを見る )
- ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)
- 机の中にチョコやキャラメル(簡易食料)
- 事前に家族で話し合い(連絡手段、集合場所)
- 安否確認、災害用伝言ダイヤル等や遠くの親戚(災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板)
- 歩いて帰る訓練を
- 季節に応じた冷暖準備(携帯カイロやタオルなど)
- 声を掛け合い、助け合おう
外出時の行動マニュアル
外出時に地震が発生した場合には、場所ごとにするべきことが変わっていきます。地震が起きた時に何をすべきか、日頃からイメージしておきましょう。
避難の際は、消火活動や救援活動の妨げにならないよう徒歩で移動しましょう。また、両手が使えるように、荷物は最小限にし、背負うようにしましょう。
繁華街で地震が発生した場合
パニックにならず、冷静な行動を!
- 頭をかばん等で保護する。
- 落下物から身を守り、ビルの倒壊にも注意しながら公園などの広く安全な場所へ避難する。
- 広いところに逃げる余裕がない場合は、耐震性の高い比較的新しい鉄筋コンクリートのビルに逃げ込む。
(建物の耐震について、東京都では地震に対する安全性を示す「東京都耐震マーク表示制度」を創設しています。)
住宅街で地震が発生した場合
門や塀から離れる!
- 瓦やガラスなどの落下物から身を守る。
- ブロック塀などが崩れると押しつぶされることがあるので近づかない。
駅で地震が発生した場合
冷静に駅員の指示に従う!
- 落下物などから身を守る。
- ホームから転落しないよう近くの柱に移動し、又はうずくまって揺れが収まるのを待つ。
- ホームから線路には絶対に下りない。
- 駅員の指示に従う。
電車の中で地震が発生した場合
緊急停車に備えて身を守る!
- かばんなどで頭を保護し、姿勢を低くして身を守る。
- つり革、手すりにしっかりつかまる。
- 乗務員の指示に従う。
車の運転中に地震が発生した場合
減速、左に寄せて停車!
- ハザードランプを点灯して徐々に減速する。
- 道路の左側に停車し、エンジンを切る。
- 駐車場や空き地があれば、そこに停車する。
- 揺れがおさまるまで待ち、カーラジオで情報を入手する。
- 避難するときはキーをつけたまま、ドアロックはせず、連絡先メモを残す。
地下街で地震が発生した場合
落ち着いて、柱や壁のそばで待つ!
- 停電になっても、非常照明がつくまで落ち着いて待つ。
- 柱や壁のそばで揺れがおさまるのを待つ。
- 非常口、階段には殺到せず落ち着いて移動する。
劇場・ホールで地震が発生した場合
係員の指示を聞いて、冷静な行動を!
- かばん等で頭を保護する。
- 館内放送や係員の指示に従う。
- 非常口や階段に殺到しない。
デパート・スーパーで地震が発生した場合
商品の散乱や落下に注意!
- かばん等で頭を保護する。
- ショーケース、大型商品には近づかない。
- 階段の踊り場や柱のそばに移動する。
- 店員の指示のもと、落ち着いて行動する。
空港で地震が発生した場合
ガラスや天井の落下に備える!
- かばん等で頭を保護する。
- ガラスや天井部材などの落下に注意する。
エレベーターの中で地震が発生した場合
揺れを感じたら、行先階のボタンをすべて押す!
- 揺れを感じたら、行先階のボタンをすべて押し、最初に停止した階で降りる。
- 万一閉じ込められたら、エレベーターの中の状況をインターホンで通報する。
海岸付近で地震が発生した場合
すぐに、高台に逃げる!
- 高台へ避難する。なお、高齢の方や介護を要する方がいる場合には、助け合いましょう。
- 警報や注意報が解除されるまで、絶対に海岸や低地に近づかない。
- 津波警報の情報を入手する。
山間地で地震が発生した場合
速やかに斜面や崖から離れる!
- 土砂崩れの危険があるので急いで斜面や崖から離れる。
- 余震や降雨などで土砂災害の危険が高まるので注意する。
災害時帰宅支援ステーション
徒歩による帰宅者に対する支援の一環として、島しょを除く全都立学校及び東京武道館を災害時帰宅支援ステーションとして位置づけています。災害時帰宅支援ステーションでは、水道水・トイレ・テレビ及びラジオからの災害情報の提供を行うこととしています。
上記以外にもコンビニエンスストアやガソリンスタンド、ファミリーレストラン等も同じ役割を担います。また、東京都防災マップで災害時帰宅支援ステーションを検索することができます。
「災害時における帰宅困難者支援に関する協定」締結企業一覧
株式会社スリーエフ
株式会社セブン-イレブン・ジャパン
山崎製パン株式会社
株式会社ファミリーマート
ミニストップ株式会社
株式会社ローソン
株式会社吉野家
国分グローサーズチェーン株式会社
株式会社ポプラ
山田食品産業株式会社
株式会社セブン&アイフードシステムズ
ロイヤルホールディングス株式会社
株式会社モスフードサービス
株式会社壱番屋
ワタミ株式会社
チムニー株式会社
株式会社第一興商
株式会社ビーアンドブィ
株式会社サガミチェーン
味の民芸フードサービス株式会社
東京カラオケボックス事業者防犯協力会
サトレストランシステムズ株式会社
株式会社ダスキン
タリーズコーヒージャパン株式会社
株式会社ストロベリーコーンズ
株式会社オートバックスセブン
東京都石油業協同組合
都立学校
日産自動車系販売店
トヨタ自動車系販売店
農業協同組合等
その他
東京都の一時滞在施設について
大地震が発生した後、およそ72時間は、救命救助活動を通じて1人でも多くの命を救うことが最優先となります。そのためには、帰宅困難者の一斉帰宅を抑制し、大渋滞により救急車等が到着できないといった状況を防止することが重要です。
学校や企業など、身を寄せる場所にいる際に大地震に遭った時は、その施設で安全にとどまることが基本となりますが、移動中など屋外で被災した帰宅困難者については、一時滞在施設で待機していただくこととなります。
都内では、都立施設のほかにも、民間事業者や区市町村等の協力により、一時滞在施設の確保を進めています。ただし、民間一時滞在施設については、民間事業者の意向により、事前に情報を公表していない施設があります。
大地震が発生した際には、受入可能となった一時滞在施設の情報を、東京都や各区市町村、駅前滞留者対策協議会等から速やかに発信します。ただし、事前に情報を公表している施設についても、施設の被害状況により、帰宅困難者の受入れができない場合があります。発災時には、一時滞在施設の開設に関する情報が発信されてから行動してください。
>> 都立一時滞在施設一覧 ※平成31年4月1日現在
東京都の帰宅困難者対策についての情報リソース
ここまでの情報については、東京都防災ホームページより抜粋しております。より詳しい内容は、以下、東京都防災ホームページをご参照ください。
個人向け
地震発生時の行動心得や災害時の安否確認について
事業者向け
民間一時滞在施設に対する補助制度や事前の備えについて
帰宅困難者対策ハンドブック・帰宅困難者対策条例の概要リーフレット
各事業所において帰宅困難者対策を進める上で参考となるよう作成しました。
災害時の児童生徒の安否確認ハンドブック
学校等の施設の安否確認体制・連絡方法の参考となるよう作成しました。
東京都の取組
帰宅困難者対策への取組について
一時滞在施設などの情報
帰宅困難時の一時滞在施設等に関する情報について
以下の東京都防災マップのページ(東京都総務局)で防災マップで位置を確認できます。
>> 東京都防災マップ
帰宅困難者対策訓練
訓練への参加募集や訓練の実施報告について
駅前滞留者対策
駅前滞留者対策への取組について
都内自治体の取組
都内自治体の帰宅困難者への取組
普及啓発動画
「一斉帰宅の抑制」の必要性をお伝えします。
東京都23区の帰宅困難者対策
都内23区の各ホームページにて「帰宅困難者対策」についてご参照いただけます。
千代田区
>> 帰宅困難者対策
中央区
>> 帰宅困難者対策
港区
>> 帰宅困難者対策
渋谷区
>> 帰宅困難者受入施設の一覧
>> 渋谷区防災ポータル
豊島区
>> 帰宅困難者対策
台東区
>> 帰宅困難者対策
墨田区
>> 帰宅困難者対策
江東区
>> 帰宅困難者対策
北区
>> 帰宅困難者対策
板橋区
練馬区
>> 帰宅困難者対策
中野区
>> 帰宅困難者対策
杉並区
>> 帰宅困難者の対策
世田谷区
品川区
>> 帰宅困難者対策
大田区
>> 帰宅困難者対策
※ホームページ内に帰宅困難者対策に関する記載ページがない区についてはリンクを設けておりません。