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巨大台風や豪雨による災害にはどんなものがあるのか?
台風と言えば暴風や豪雨が誰の頭にも浮かぶことでしょう。そして、防災の観点からは、そのもう一つ先の災害を推し計る必要があります。具体的な災害がイメージできれば、それにどう備えるか…ということが見えてくるのです。
そこで、まずは台風や豪雨に伴う災害の種類について確認していきます。
[1]土砂災害
土砂災害は、すさまじい破壊力をもつ土砂が、一瞬にして多くの人命を奪い、住宅などの建造物や車両などの財産を破壊してしまう恐ろしい災害です。山腹や川底の石や土砂が集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象を土石流といいます。また、山の斜面や自然の急傾斜の崖、人工的な造成による斜面が突然崩れ落ちる崖崩れも甚大な被害をもたらします。
・土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域の事前チェック
[2]洪水災害
大雨や融雪などを原因として、河川の流量が異常に増加することによって堤防の浸食や決壊、橋の流出等が起こる災害を洪水災害といいます。一般的には、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えたりすることにより起こる氾濫を洪水と呼んでいます。
・洪水(又は水害)ハザードマップにより事前チェック
[3]浸水害
大雨等による地表水の増加に排水が追いつかず、用水路、下水溝などがあふれて氾濫したり、河川の増水や高潮によって排水が阻まれたりして、住宅や田畑が水につかる災害を浸水害といいます。
浸水害は、河川の氾濫や高潮・高波だけが原因とは限りません。市街地などに降った雨が排水路や下水管の雨水処理能力を超えた場合や、雨で川の水位が上昇して市街地などの水を川に排出することができなくなった場合に、市街地などに水が溢れてしまう「内水氾濫」も想定しておく必要があります。
・内水(又は水害)ハザードマップにより事前チェック
[4]暴風による災害
平均風速15~20m/秒の風が吹くと、歩行者が転倒したり、高速道路での車の運転に支障が出始め、更に強くなると建物の損壊、農作物の被害、交通障害など社会に甚大な被害をもたらします。また、風で飛ばされてきたもので電線が切れて停電したり、最大風速が40m/秒を超えると電柱が倒れたりすることがあります。さらに、台風の周辺では、暖かい空気が流れ込み大気の状態が不安定となり、活発な積乱雲が発生して竜巻等の激しい突風を伴うこともあります。
・台風情報などを入念にチェック
[5]高潮による災害
高潮は、台風や発達した低気圧などに伴い、気圧が下がり海面が吸い上げられる効果と強風により海水が海岸に吹き寄せられる効果によって、海面が異常に上昇する現象です。台風や発達した低気圧の接近、上陸に伴って短時間のうちに急激に潮位が上昇し、海水が海岸堤防等を超えると一気に浸水します。また高波が加わるとさらに浸水の危険が増します。さらに、この高潮の現象が満潮時に重なると、リスクはさらに大きくなります。台風が接近すると、暴風、激しい雨、波しぶきで避難所へ移動することが困難になりますので、台風情報や高潮警報を確認し、安全に行動できるうちに避難することが大切です。
・高潮(又は水害)ハザードマップにより事前チェック
[6]高波による災害
台風の中心付近では10mを超える高波が発生することがあります。また、台風が日本のはるか南海上にある場合でも、台風によって発生した高波が”うねり”となって日本の太平洋沿岸まで伝わってきます。穏やかな天気でも海岸には高波(「土用波」とも呼ばれます)が打ち寄せることがありますので注意が必要です。台風や発達した低気圧が近づいて波が高くなってきている最中に釣りやサーフィンをしたり、海を見るために海岸へ出かけたりして、高波にさらわれる事故が毎年のように発生しています。波浪警報・注意報が発表されているときは、むやみに海岸には近付かないでください。
・波浪警報・注意報を入念にチェック
自分の住んでいる地域の災害リスクを事前にチェック
台風や豪雨に備えるためには、まずは自分の住んでいる地域における災害リスクを事前にチェックしておくことが重要です。
[1]土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域
土砂災害警戒区域とは、都道府県が指定する土砂災害の恐れがある区域のことを指し、土砂災害防止法に基づいて指定されています。土砂災害警戒区域よりもさらに危険性が高いと指定される区域が土砂災害特別警戒区域です。土砂災害特別警戒区域は「建築物に損壊が生じ、住民等の生命又は身体に著しい危害が生じるおそれがある区域」が指定され、建築物の構造規制や特定開発行為に許可が必要となるなど制限がかかります。
土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域については、自治体のハザードマップなどで確認することができます。
[2]各種ハザードマップによる事前チェック
ハザードマップとは、被害予測地図のことです。自然災害の被害状況を予測して、被害範囲を地図で表したものです。各自治体によって、洪水・高潮・内水など様々な種類のハザードマップが作成されていますので、現在の居住地域の災害リスクについてはハザードマップ上で確認しておくことが重要です。
特に低地に居住している場合は、住居地域が浸水被害にあった場合を想定し、近くの高台や高い建物など安全な場所がどこにあるか確認しておくことが重要です。
[3]居住地域の河川のチェック
居住地域の近くに河川がある場合は、万が一その河川が氾濫した場合のことを想定しておくことが必要です。また、予備的な知識としては以下のことをチェックしておくことも大切です。
過去に堤防が決壊したり越水により氾濫したことがあるか?
過去に何度も氾濫している河川は要注意です。その一方で、最近の台風による災害は甚大化しており、過去に氾濫したことがない河川であっても、絶対安心ということは言い切れません。
河川の源流はどこか?河川の流域はどの程度か?
河川の全長が長く、支流が多く、流域が広大であれば、広範囲に降った雨が河川に集まってくるということになり、洪水のリスクは高まります。また、雨が降っていない地域で洪水が発生するケースや雨量のピークが過ぎても水位が上昇するケースもあるため、注意が必要です。
河川の上流にダムがあるか?
ダムによる放水が洪水を招くというケースもあります。ダムの放水情報はこまめにチェックする必要があります。
[4]海の近くに住んでいる場合
海の近くに住んでいる場合、台風の接近に伴い高潮・高波・暴風や浸水被害を警戒しておく必要があります。
巨大台風や豪雨への事前の備え
[1]家屋への備え
大雨が降り始める前、風が強くなる前に、以下のことを行いましょう。
・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
・側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
[2]在宅避難への備え
・非常用品[懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など]を備えておく
・飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドを降ろす等、室内の安全対策を施す。
・断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。
[3]避難場所の確認
・学校や公民館など、避難場所として指定されている場所と避難経路を確認しておく。
・普段から家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておく。
[4]非常持ち出し袋の準備
以下は非常持ち出し品の一例です。
・リュックサック
・飲料水、非常食(水や加熱調理が不要なものが望ましい)など
・救急医薬品、常備薬、マスク、紙おむつ等のベビー用品、生理用品
・現金(小銭も)、健康保険証・運転免許証などの身分証明書
・下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
・ナイフ、缶切、水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、マッチやライター、使い捨てのカイロ、ティッシュなど、筆記用具、ごみ袋
・防災頭巾やヘルメット、予備の眼鏡など、地図
巨大台風や豪雨から命を守るための行動
過去の巨大台風や豪雨・洪水などの水害によって人命が失われた事例の教訓として言えることは、「早めに避難を開始する」ということです。
- もし土砂災害が起きたら、自宅が損壊する可能性がある
- もし河川が氾濫したら、自宅が浸水する可能性がある
- もし高潮・高波が起きたら、自宅が浸水する可能性がある
- 暴風により、自宅が損壊する可能性がある
などの場合には、早めに安全な場所へ避難するようにしましょう。
「ここは絶対大丈夫!」「この堤防が決壊するはずがない!」などの安全神話は自然災害では通用しません。万が一のことを考えて対策と行動を行い、後で「災害が何もなくて良かった!」と言えるようにしたいものです。命を守るための行動に、決して無駄な行動はないのです。
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