牛伏寺断層帯とは
牛伏寺(ごふくじ)断層帯は、松本市の中心市街地の南に位置する中山丘陵から、東側の山地と盆地の境界付近を北北西-南南東方向に走っている活断層です。近接して、牛伏寺前縁断層や松本盆地東縁断層など多くの活断層存在しており、糸魚川-静岡構造線活断層帯を形成しています。
松本市の公式ホームページでも、この牛伏寺断層を含む糸魚川-静岡構造線活断層帯を紹介しており、重点的に調査観測をしています。もちろん、今後、大地震が発生する可能性も示唆しており、注意喚起しています。
地震学者の遠田晋次氏が警告
2016年9月11日に放送されたNHKスペシャルシリーズMEGA CRISIS 巨大危機~脅威と闘う者たち~第2集「地震予測に挑む~次はいつ どこで起きるのか~」では、巨大地震を予測するための取組みをしている最前線の状況が報道されました。
その番組の中で、地震学者の遠田晋次氏は、「地震は連鎖する」と語っています。
断層がズレ動くことによって起きる地震では、動いた断層の両端付近に「ひずみ」が生じます。
遠田晋次氏は、この「ひずみ」とその後にその周辺で起きる小さな地震が積み重なって、新たな地震を引き起こす「地震の火種」が生じるという仮説を唱えています。
実際に、今年4月に発生した熊本地震は、過去の地震によるひずみとその後の小さな地震の積み重ねで生じていた「地震の火種」のエリア内で起きていることが分かってきました。また、最近イタリアで発生した地震も、地震の火種によって説明がつくのです。
そして、今、遠田晋次氏が、過去20年間の地震データから導き出した「地震の火種」の危険エリアが2つあり、その一つがこの牛伏寺断層帯であると指摘して警告を発しています。因みに、もう一つは、宮城県仙台市付近の長町-利府線断層帯です。
この地域にお住まいの方々は、くれぐれも油断されないように、日頃から備えをしてください。
熊本地震のような過ち・・・「熊本では大きな地震は起こらない!」といった根拠のない過信は捨てましょう。
同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。
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今こそ地震に対する備えを!
今、日本では多くの研究者たちが必死になって大地震の発生を少しでも早く予知して被害を最小限に留めることができるように・・・と奮闘しています。彼らの警告は真摯に受け止めて、当たり外れを問題にするのではなく、国民一人ひとりが防災に対する意識を高くもって、いざという災害時に備えることが寛容です。
彼らの研究を無駄にしないためにも、そして、私たち一人ひとりが命を大切にして生き抜くためにも!
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