備える

消防庁が推奨する家具の転倒防止策・固定方法の留意点は?

なぜ、家具の転倒防止が必要なのか?

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、マグニチュード7.3、最大震度7を記録し、死者行方不明者は6千人を超えました。また、負傷者は4万3千人を数え、その中には建物に特別な被害がないにもかかわらず、家具の転倒や散乱によって、逃げ遅れたり室内で負傷した方も多数含まれています。

震度7の地域では、住宅の全半壊をまぬがれたにもかかわらず、全体の約6割の部屋で家具が転倒し、部屋全体に家財道具が散乱したという記録が残っています。しかも、家具が倒れるだけでなく、食器棚などは扉が開いて中の食器類が散乱し、また、冷蔵庫やピアノは移動してしまいテレビや電子レンジが宙を飛ぶといった、日常では考えられない現象も確認されています。

つまり建物が無事だったとしても、固定していなかった家具が転倒するとその下敷きになってケガをしたり最悪は死につながったり、また、床に散乱した食器やガラスなどで足を負傷して避難に支障をきたしたり、室内にモノが散乱したために延焼火災が起きるなど、被害が大きくなってしまうのです。

平成8年2月に気象庁が発表した震度階級関連解説表によると、「震度5強」でもタンスなど重い家具が倒れ、テレビが台から落ちることがある…と想定されています。最近では、震度5強クラスの地震は、日本でも珍しくはなくなっています。いつ何時地震が起きても、モノが「倒れたり・落ちたり・飛び出したり」することで負傷することがないよう、また、安全な避難経路を確保するためにも、家具を固定しておくことが重要なのです。

家具が転倒するメカニズム

モノにはすべて重心があり、それぞれの重心の位置は、そのモノの幅や奥行き、高さ、そして重量などによって決まります。この重心が、低いほど倒れにくくなるはずですが、造り付けでない家具のように床の上に置いただけのものは、重心の低い物であっても、実際には建物の構造や階数、部屋の状況によって倒れやすさが違ってきます。

例えば、建物が鉄筋コンクリート造の集合住宅であるか、それとも木造の戸建住宅であるかなどによって揺れ方は異なります。また、同じ集合住宅でも、建物の高さや階数によっても揺れ方は違います。こうした建物本体の揺れ方、家具の揺れ方、あるいは家具を置いた床材の種類などによって、家具は様々な動き方をするのです。

例えば、洋ダンスや冷蔵庫のような背の高い家具や家電製品は、前後に揺れながら歩いて移動してしまう「ロッキング移動」と呼ばれる動きが見られます。また、食器棚や整理ダンスのように積み重ねてある家具の上部や、テレビ台に載ったテレビなどがジャンプをしたり落下するケース、あるいはロッキングを起こさずに床面を滑って移動をするケースなど、家具はその置かれた条件下で多様な動きを見せるのです。

地震で大きな揺れが起きても、家具が動かないようにするには、大きな力が必要です。 たとえば、家具の上部で支えるケースでは、家具の全重量の1/2以上の力が必要となります。いずれにしても、地震の揺れによる家具の転倒や移動を防ぐためには、できるだけ建物本体に、家具をより安全に固定しておきたいものです。

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家具の固定方法[1]壁の中の桟を見つける

地震で家具が倒れないよう正しく固定するには、家具が建物と一体的に動くように柱や鴨居、壁などに固定することが大切です。しかし、最近の住宅は昔からの日本家屋のようにしっかりした木の柱や鴨居のある家は少なくなっていますので、壁への固定が最も一般的な家具の固定方法と言えます。

ひと口に壁と言ってもいろいろな種類があります。例えば、木造の戸建住宅には真壁、大壁、2×4(ツーバイフォー)の壁が多く用いられています。また、集合住宅などにはコンクリート壁や断熱材の入った防露壁などが用いられています。そして、木造の戸建住宅でも集合住宅でも、木造軸組壁と呼ばれる木の桟のある間仕切りのための壁が使われています。こうした壁には、家具を固定できる壁と、固定してはいけない壁があるので注意が必要です。

家具を壁に固定するには、まず、壁のなかに隠れている桟を探し出す必要があります。 桟には、縦方向の縦桟と横方向の横桟がありますが、縦桟を見つけられれば、家具の高さにかかわらず、壁に固定することができます。 この縦桟の位置を確実に知るには、やはり設計図を手に入れるか、施工会社に問い合わせることです。しかし、そういう手立てがない場合は、ドライバーなどの太い柄の部分で、壁を2cmずつ横にずらしながら叩いてみましょう。桟は、30cmあるいは45cmに1本の間隔で入っているケースが多いようで、桟の入っている部分と空洞の部分では、音や感触に微妙な違いが感じられます。叩いてみて固いコンコンという音がしたら、そこには桟が入っていると考えてよいでしょう。桟が入っていない部分は、叩くと太鼓状に響く音がします。ここに固定のための金具を取り付けても、効果は期待できません。

ところで、最近の集合住宅に使われるS1壁やGL壁といった防露壁には桟が入っていないので、壁に直接、家具を固定することはできません。そのうえ、コンクリートに発泡スチロール系の断熱材を接着しているため、もしも家具を固定した場合、地震で揺れると家具の重さで壁の表面がはがれてしまう危険性があります。一般的に防露壁の使用範囲は限られていますが、特にS1壁の場合、叩いた時の音や感触がコンクリート壁と間違えやすいので注意が必要です。

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家具の固定方法[2]L字金具で固定

家具を置きたい位置の壁のなかに、しっかりとした桟を見つけることができたら、いよいよ金具の取り付けにかかります。

固定のための金具にはL型金物と木ネジを用い、L型金物を壁の桟に対して直角に家具の上部に置き、木ネジでとめます。 ただし、木ネジは壁の桟に届かないと効果がないので、ボードの厚みを考慮する必要があります。しかも、家具の上部ならどこでも良いというわけではなく、両端部分の、しかも家具自体の桟が確実に入っている位置に金具を取り付けましょう。家具の桟が入っていない位置では、金具を取り付けても確かな効果は得られません。また、一般的に壁の縦桟は30cmあるいは45cmの間隔で入っていますから、家具の幅や置きたい場所によってはうまくあわない場合があります。そこで、家具の位置を自由に決められるよう、家具の高さに合わせて、横木を壁の桟に取り付けます。その横木に、L型金物で家具を固定するわけです。

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[出所]総務省消防庁ホームページ

上下に積み重ねて使う家具は最上部だけを壁の桟に固定しても、重ねた部分が地震で揺れるとずれてしまい、前にせり出して転倒する危険があります。面倒でも家具の側面などで上下を連結したうえで最上部を壁の桟に固定するか、上下の家具それぞれを壁の桟に固定すれば確実です。

天井で家具を支える方法

壁のなかに桟が入っていないために、家具を固定できない壁があります。この場合は、設計図などで天井の強度を確認のうえ、家具を天井で支える方法が考えられます。例えば、高さ調整式の上置型すき間埋め収納ユニット。これは、高さを調整しながら、突っ張った広い面で天井と家具との間を支えるタイプです。 また、衣装ケースなどを家具の上に置く方法もあります。この場合は、ゴムシートなどを敷いてすべらないように注意することと、天井との間にすき間が生じないよう新聞紙などをしっかりと挟み込まないと効果はありません。なお、家具と天井の間を広い面ではなく点で支える、いわゆる突っ張り棒タイプのものは、家具と天井との間が大きく空いている場合や、奥行きのない家具に使用しても、あまり確かな効果を期待できない場合があるので、注意しましょう。やむを得ず使う場合は、家具の両端の奥に取り付けます。

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家具をしっかりと壁に固定するには、家具の上部と壁の接合点を固定することが定石ですが、そこにこのL型家具転倒防止器具を取り付けるのです。大きくて重たい家具なら上部に2カ所、横にも2カ所固定すれば、強度はさらに増します!

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・ロックトップのコインネジで脱着も簡単に行えますので、機器のメンテナンス時などにも安心です。
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商品サイズ (約)幅2cm×奥行7cm×高さ8cm
材質 スチール(黒亜鉛メッキ)

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